バブルと金融機関

証券化バブルに踊った欧米の金融機関は、その後の急速なビジネス環境の悪化を受けて、縮小均衡へと舵を切りました。主だった会社発表を時系列順に拾ってみるとまずシティグループは1万7千人のリストラに加えて、人員削減を実行。計31万人規模となりました。またバンク・オブ・アメリカは、法人・投資銀行部門で650人の削減。同行は既に3000人をリストラすると公言していましたが、更なる追加を出してきたのです。ヘッジファンド向けのサービスを手掛けるプライムブローカー部門を売却する計画も示しました。

これの翌日、ドイツ最大手のドイツ銀行は、世界で250〜300人の削減を開始。実はドイツ銀行は証券化バブルにはほとんど巻き込まれなかった数少ない金融機関の一つでした。にもかかわらずリストラするという状況は、業界全体のビジネス環境の悪化を示したものです。そして、欧州最大の銀行UBSは自己勘定による債券投資事業部門の閉鎖を決定。UBSは、サブプライム問題で2兆円近い損失を計上しました。メリルリンチは、債務担保証券(CDO)や仕組み商品の引き受け業務から撤退すると発表。証券化バブルの時代、メリルリンチはCDOの引き受けで最大手でした。